ハマナス再生園

ハマナス再生園は、石狩浜海浜植物保護センターに隣接する約7000㎡の砂丘地です。

かつてこのあたりで見られた「ハマナス彩る砂丘の風景」を再現するための試験地として、2013年より、ハマナス再生手法の検証に取り組んでいます。

 

<再生園での再生手法>

2013年、この場所を覆っていたススキや低木類を、地表から30cmまでの根や地下茎まで、重機で取り除きました。

この際、一部ハマナス密生群落を残しました。

 

2013年以降、残したハマナス群落からハマナスの地下茎伸長により、およを4分の1の面積が、約3年かけて自然に再生しました。

 

あわせて、市民参加でハマナス苗を種子から育成し移植してきました。2017年から苗の育成方法を改善するなどして、現在も、市民参加で苗の育成、植替え、移植を行ってきました。はまなす育成サポーター

苗づくりや苗の移植には、地元幼稚園や小中学校も参加しています。

 

また、ハマナス群落の維持には除草作業が欠かせず、市民参加で再生園の維持管理を行ってきました。ハマナスHealthyタイム 

 

現在では、密度の濃淡はあるものの面積の約8割にハマナスが生育しています。今後は、再生手法に加え、群落の維持手法の検証取り組んでいきます。

 

<ハマナスをつかった石狩浜の自然と地域のPR>

再生園のハマナスの花びらや果実の一部は、地域PRのための商品づくり(右)やイベントに協力いただける地元商店や事業者・NPO等に、提供しています。地域の自然資源を、持続可能な形で利活用していくしくみづくりの一端を、ハマナス再生園は担っています。

 

 

★再生園は石狩浜海浜植物保護センター来館時に自由に散策して楽しめます。